2010年05月08日

映画:「第9地区」

※久々に映画の感想書いたら
うまくまとめられなくて長文になりました。
時間のある方のみどうぞ^^;

公開をずっと楽しみに待っていた
映画なので公開日に観てきました。

・・・しかしこの予告編、字の入れ方が
わざとエヴァっぽくしてあってイヤだなあ(笑)




ある日南アフリカ上空に飛来・静止したまま
故障したのか動かなくなった宇宙船。
やむをえずエイリアンとの共生にせまられた
人類はそこにエイリアン専用の
居住地・通称第9地区を設ける。

それから数十年、スラム化が進み
周囲の人類とも問題の頻発するエイリアンを
新たに第10地区へ移転させる計画が
持ちあがり、計画責任者ヴィカスへ
テレビの密着ドキュメンタリー取材が
行われそのドキュメント形式でストーリーは進みます。

テレビ取材に浮かれていいところを
見せようとしたヴィカスが
第9地区でヘマをし、
徐々に彼の体がエイリアンへ変異を遂げる中、
彼を狙う企業や人間・星へ帰りたい
宇宙人の思惑が交差して・・・・。

といったような感じで話は進みます。

すごく面白かった!

エイリアンの見た目がエビ、
その好物はキャットフード(猫缶)、
超強力なエイリアンの武器で
文字通り木っ端みじんの肉片になって
ぶっ飛ぶ人間、
なぜただの宇宙船燃料なのに
人間がそれを浴びるとエイリアンに変異するのか
最後まで明かされず・・・・

などなど、ツッコミどころがちょいちょいある
B級テイストあふれる映画なのに
すべてを観終わった
怒涛の展開の果てに待っている感情は
何とも言えない胸にせまる切なさという不思議。

このうまく言えない凄さは
実際に観てもらわないと
分かってもらえないかも。

ヤフーの映画コメなんかでは
たまにグロイという感想も見かけましたが、
こんなのタランティーノの
イングロリアスパスターズに比べれば
ギャグにしか見えません(笑)
あれやキル・ビルを観ても平気な人は
全然問題ないです。

最初のヴィカスや周囲の人間への
インタビュー部分は正直ちょっとタルイなぁと
思いながら観てたんですが、
ヴィカスや周囲の人間が、ヴィカスの腕が
変異してる事に気付く病院のシーンから
最後までがスピード感にあふれた
無駄のない展開で全く目を離せませんでした。

観てて最初はなんとも思わなかった
エイリアン側にも段々共感したりして
(絶対『坊や」が愛嬌あってかわいいのも一因)

ヴィカスが人間→エイリアンへと変異するように、
気付くと観てるこっちも
エイリアン側に感情移入して
しまってるのがちょっと面白いです。
あといつの間にかドキュメンタリー形式から
ずれてるんだけどそこにも気付きにくくしてあったり。

映画の前半にあったヴィカスの
ドキュメンタリー取材用コメントをしているシーン、
まったく同じものを後半にも
差し込んでいるんですけど
前半では何とも思わなかったその何気ない
コメント部分が、後半見せられると
違った意味を持って胸にせまりグッときてしまうし。

その辺りも含めてうまい作りの
映画だなあと思いました。

ヴィカスも、どこにでもいるような
ずるい部分を持っていたり
目立つ所でいいところをみせたがる普通の人間・・・
ごくごく小市民な人間で
およそ映画の主人公タイプではないのに
話が進むにつれて
すごくカッコ良く見えてくるのも不思議(笑)

この映画はアカデミー賞候補なんかに
ならないで欲しかったなー(笑)

アカデミー候補に挙がって目立ってしまったけど、
ホントは一般人の話題にあまりあがらずに
マニアックなB級映画好きの間で
語り継がれる伝説のB級映画的な立ち位置に
あるべきな気がします(笑)

もちろんB級やSF好きといっても
作品傾向に好みはあるでしょうが、
SF・B級映画好きなら一度観てほしい。
そんな映画ですね^^
いや、普通の人が観ても面白いはず・・・多分。

ちなみに映画のパンフ情報より↓

・英語での「エイリアン」には異星人という意味の他
 「外人」「異邦人」という意味も含まれる。

 そのためこの映画撮影では南アフリカの一般の人に
 映画撮影用の演技ではなく
 「国境を越えてやってきた外人(エイリアン)に
 ついてどう思うか」
 という意見を言ってもらいそれを劇中で使用している。


・劇中、ヴィカスが乗るエクソスーツで放つミサイルが
 うねり・踊るように弧を描き相手に命中するシーンは
 監督がファンの日本アニメ・マクロスの
 板野サーカスを参考に作られた。


・・・まさかの板野サーカスでした。
分かる人だけ分かって下さい(笑)

映画でそのミサイルシーン観た時は
ちょっとそれを連想したんですが、
まさかホントにマクロスだったとは。
パンフ読んでびっくりです(笑)
(この記事に張り付けた予告編でも
そのミサイルシーン入ってます)


ちなみに「エクソスーツ」、それ自体も
雰囲気はマクロスのヴァルキリーっぽいです。
乗り降りの仕方はガンダムちっく。
そういう意味でも観てて面白かったかもしれない。。。

南アフリカの人たちへのインタビュー部分も、
異星人についてのあらかじめ決められた
演技やせりふではなく本当に
「自分たちのテリトリーを
おびやかす移民についてどう思うか」
の意見を求めたものだと分かった上で
映画を見ると異星人どころか
人間同士の人種差別について考えさせられてしまいます。

・・・・って、そこがまさにこの映画の
人種差別メタファーになってるが故に
アカデミー候補に挙がった理由の一つなんでしょうけどね。

でも私はあくまでもそんな事は関係なく
「ちょっと凄いB級映画」
としてこの映画を楽しみたいです。
DVD出たら買うかもしれない(笑)
posted by クロ at 23:55| 青森 ☁| Comment(0) | TrackBack(2) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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